Shiretoko – a peninsula approximately 60 km long and 9 to 26 km wide —is the “last unexplored region in Japan” where precious ecosystems and unspoiled nature remain.

The Shiretoko Mountain Range, a 1,500-meter mountain range that runs through the center of the peninsula like a backbone, the deep primeval forests that cover the mountains, the coastline with its sheer cliffs, and the lakes and marshes with their diverse appearances, all present a magnificent scene of nature.

オススメ度

外国語対応

知床に行くには、、、

知床は、“日本最後の秘境”だけあって、日本とは思えないほど交通は不便だ。

電車は知床の入り口の「知床斜里」までしかなく、バス路線も便数が少ない。

ツアーに申し込むか、レンタカーを借りる予定のない君はここには来ない方が良いだろう。

予算に余裕があれば、東京や札幌からの移動には飛行機を使うことをお勧めする。

飛行機

ウトロは「女満別空港」が最寄りの空港となる。

羅臼は「中標津空港」が最寄りだが、非常に便数が少ない(※札幌から1日3便、東京(羽田)から1日1便)ので、「女満別空港」や「釧路空港」を利用する方が良いかもしれない。

電車

札幌から

JR「札幌駅」から特急・おおぞらに乗車、釧路でJR釧網線に乗り換え、「知床斜里駅」下車。

所要時間:7時間~7時間45分
料金:11,440円

バス

知床のバスに関する情報や予約は以下を参照してくれ。

札幌から

JR「札幌駅」から北海道中央バス「イーグルライナー号」に乗車し、知床内のバス停下車。

所要時間:6時間30分~7時間30分
料金:4,500~8,400円

※1日1便しかないが、札幌発:23時台/早朝:知床着 という夜行バスなので、ホテル代を節約することが出来る。

女満別空港から

「知床エアポートライナー」に乗車、知床内のバス停下車。

所要時間:約2時間15分。
料金:3,300円

知床内の移動

知床エリアでは「斜里バス」が、「知床斜里駅」「ウトロ温泉バスターミナル」「知床五湖」「羅臼」などを結ぶ路線バスを1日3~6便運行している。

なお、「知床浪漫ふれあい号」という観光地を巡るバスが4月末~10月末まで運行されている。

4つのコースがあるが、それぞれ1日1便しかないので、使い勝手はあまり良くない。

冬は雪が深く積もるので、多くの道が通行止めになる。

※「知床横断道路」は1月上旬~4 月下旬まで通行止めになるので、ウトロから羅臼へは知床半島の根元にある国道 2 4 4 号を経由するという遠回りをしなければ行くことが出来ない。

※4月下旬~5月、10~1月上旬も気温や路面状況により、夜間に通行規制が行なわれる。

※路面は凍結して危ないので、冬はレンタカーを借りない方が良いだろう。

知床と言えば、大自然、グルメ、そして、温泉

自然(ネイチャークルーズ・散策・景観)、グルメ、温泉などを楽しんでくれ。

  • 自然
    ネイチャークルーズが一番のハイライトだ。鯨・海豚・鯱・羆などの動物や鳥類などを船の上から観察することが出来る。
    知床五湖の散策も、素晴らしい景色を眺めることが出来るので大いにお勧めできる
    景観は、「知床峠」や 「羅臼国後展望塔」など高台にある展望台から知床連山、根室海峡、国後島などを一望することが出来る。
  • グルメ
    なんといってもシーフードだろう。
    知床は、オホーツク海と根室海峡という2つの海に面しており、新鮮で上質な魚介が揚がることで有名だ。
    君が大好きな鮭の水揚げ量ではなんと日本一。
  • 温泉
    海辺にある「相泊温泉」、「瀬石温泉」や、山の中にある「熊の湯温泉」など大自然の中で入浴できる無料の秘湯が羅臼側にある。

ネイチャークルーズ、ヒグマウォッチン、そして遊覧船に乗って知床三昧

クルーズ、遊覧船、散策等、知床でのおすすめの観光スポットを以下で紹介する。

ネイチャークルーズ

羅臼の沖合の海は、一年中多種多様な動物が集まる場所で、ほぼ一年中ネイチャークルーズが催行されている。

港を出てすぐの狭い海域で鯨や海豚、鯱などの海生哺乳類が観察できるという世界有数のウォッチングスポットでもある。

※冬期は、海生哺乳類を見ることは出来ないが、流氷&バードウォッチングを楽しむことが出来る。

知床の海では、遠くロシアのアムール川から流れ着く流氷が持ち込む珪藻類と、知床連山から流れ込む豊富な栄養によって、大量のプランクトンが育まれる。

それによってプランクトンを餌エサとする大小の魚類も非常に多く繁殖し、それらの魚類を狙って鯨やイルカ、シャチなどの海生哺乳類や鳥類がたくさんやって来るのだ。

ネイチャークルーズで一番人気の動物は、やはりマッコウクジラだ。

マッコウクジラは、体長約12~18m、体重25〜50tと、歯のある動物としては世界最大。

有名なアメリカの冒険小説「白鯨」のモデルにもなった鯨でもある。

潜水艦のような外形で、体の3分の2が頭というちょっと笑える姿をしている。

彼らが潮を噴き上げたり、豪快に尾びれを上げたりするダイナミックな姿を船の上から間近で見るという素晴らしい体験は、他では中々得難い。

ちなみに初夏には “海が真っ黒になるくらい”の数のハシボソミズナギドリShort-tailed shearwater)の大群を見ることも出来る。

※彼らは南半球のタスマニアから32,000km(=地球1周の約80%)もの距離を移動してわざわざやって来る。

以下は動物や鳥類のピークシーズンと遭遇率なので、クルーズに参加する際の参考にしてくれ。

※確率の方はざっくりした平均値だ。

動物時期遭遇する確率
マッコウクジラ6-9月40-80%
ミンク鯨5-7月15-30%
シャチ4-7月30-50%
イシイルカ5-10月70-95%
ハシボソミズナギドリ5-8月20-80%
オオワシ2-3月90%
オジロワシ2-3月90%

また、標高1,661mの羅臼岳を最高峰とする知床連山や、国後島など、船の上から眺める景色も雄大で素晴らしい。

なお、夏場でも海上はかなり寒いので、パーカー等長袖の羽織るものを持参すべし。

ネイチャークルーズは事前の予約が必要なので、多言語対応の以下のサイトからトライしてみてくれ。

予約サイト知床・羅臼観光船はまなす
ベルトラ
ホエール・バードウォッチング
流氷&バードウォッチング
場所北海道目梨郡羅臼町本町
アクセス各バス路線:「羅白営業所」から徒歩13分。
車:「中標津空港」から65分。
休日10月中旬〜1月下旬、3月中旬〜4月下旬
時間各社とも午前と午後に1回ずつ催行
所要時間は2時間30分
料金大人8,800円、子供(3歳~小学生)4,400円

ヒグマウォッチング

小型船で知床岬を海岸沿いに航行するクルーズ。

知床の海を熟知する漁師が、船を巧みに操って、見どころに近づいていく。

特にルシャ湾では羆に出会う確率が90%以上だ。

小型船は浅瀬まで行くことが出来るので、運が良ければ羆をかなり近くで見ることが出来る。

また、すぐ近くから眺める奇岩や断崖などの自然が造り出した風景も迫力があって良い。

ヒグマウォッチングには、事前の予約が必要なので、以下のサイトからトライしてみてくれ。

予約サイト知床半島クルージング詳細
知床岬ヒグマクルーズ
休日10月中旬〜4月中旬
時間各社とも午前と午後に1回ずつ催行
所要時間は2〜3時間
(※コースにより異なる)
料金大人6,000〜10,000円、子供3,000〜5,000円
(※コースにより異なる)

遊覧船

断崖絶壁が続く知床半島の西海岸を大型のフェリーで見て回るクルーズだ。

ウトロ港を出航し、知床岬で折り返す3時間45分の「秘境知床岬航路」(※6~9月運航)と、カムイワッカの滝で折り返す1時間30分の「カムイワッカの滝航路」(※4月下旬~10月下旬運航)の2コースがある。

このクルーズ、日本人には人気だが、外国人にはあまりお勧めできない。

結構料金が高いにもかかわらず、海岸線をひたすら行くだけで、特に面白いものは見えず、退屈だ。

スピーカーからは始終日本語でのアナウンスやへんてこな歌(※日本語のブルース)がかかり、やかましいことこの上ない。

外洋航海のため結構揺れるので、船酔いしやすい君は高い確率で吐くだろう。

とまあ、「知床観光船おーろら」のビジネスを邪魔するような、否定的ななことばかり書いたが、陸上からは見られない景観をじっくり眺めることが出来るという良い点もある。

もし乗船するのであれば往きは、海岸線により近く眺めが良い、右側(進行方向)に座るべし。